歯磨き再チェック!!〜正しく磨いていますか〜

加古川の歯医者・歯科 20200122a

歯磨き再チェック!!
〜正しく磨いていますか〜

たいていの人は1日に数回歯を磨きます。 虫歯にならないように「歯を磨く」ことが大切だという事はもはや言うまでもありませんよね。

「1日3回磨いているのにまた虫歯になった、どうして?」なんて聞かれたり、歯のクリーニングをしていて、いつも歯垢が多く付着している患者様に「もう少し気を付けて磨いて下さいね」とお話したら、「ちゃんと磨いているんだけどねー」と。こんなやりとりもよくあります。

せっかく磨くのだから、効果的に磨いて頂きたいと衛生士の仕事をしていてよく思います。

ちょっと気を付けると、それが日に1回、2回と重なり、結果的に大ーきく虫歯予防、歯周病予防へとつながります。ほんのちょっと変えるだけで後々には大きな変化となるのです。

ということで、今日は歯磨きについて再チェックしていただきたくブログに取り上げさせていただきます!

では一体正しい歯磨きとは⁈

そうですね、ポイントがいくつかあると思います。

①磨く道具あってますか?

②磨くタイミングは?

③磨き方はどうか?

まずはこの3点をチェックしてみて下さい。

①磨く道具

加古川の歯医者・歯科 歯磨き道具
歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどはご自身にあったものを使えていますか?
最近歯磨きコーナーでは多種多様のケアグッズが所狭しと売り場に並んでいます。どれにしようか迷いますね。
まずは歯ブラシを買い替えるタイミング

「歯ブラシはどれぐらいで交換したら良いですか?」としばしば質問をうけます。歯ブラシの毛が広がってきたり、斜めむいたりして乱れてきたら替え時時です。
たいていは1ヶ月ぐらい同じものを使えるのではないかと思います。
一週間でブラシの毛が広がってしまうようなら力を入れて磨きすぎかもしれませんので気を付けて下さい。

そして種類ですが、やはり歯ブラシをはコンパクトなものが使いやすいと思います。
歯ブラシが大きくてはお口の中で細かく動かしにくいし、歯の裏、舌の根元の辺りを磨こうとしても入りづらいですよね。

あと毛の硬さは、知覚過敏の方や歯茎が腫れて血が出る方は硬い毛の歯ブラシはさけて、症状が気になる間はやわらかめの毛が良いでしょう。歯磨き圧の強い方も硬い毛の歯ブラシは歯の磨耗につながるので普通〜やや柔らかめを選びましょう。

また毛先の形状がフラットや極細毛とタイプが分かれますが、お好みで磨きやすいものを選ばれたら良いと思います。歯周病の不安があれば極細毛は歯周ポケットへアプローチしやすいのでおススメです。

歯間ブラシはメーカーによって表記は異なりますがブラシの太さにより 細い→太 が 4s →S、M、Lのような感じです。Sが多くついているほど細いようです。どのサイズが良いか、お迷いなら歯のクリーニングにいらした時に歯科衛生士にお尋ね下さい。

②磨くタイミング

加古川の歯医者・歯科 歯ブラシと歯磨き粉

これも良く質問を受けます。とっても大事です。
ちゃんと磨くのにすぐ虫歯に…という患者様に磨くタイミングを伺うと、朝起きてすぐ、そして寝る前だと。朝起きてすぐという事は、朝食、昼食の後は磨いていないという事ですよね。

磨くタイミングは、

  • 就寝前 (寝る直前という意味ではなく最後の食事の後から寝るまでの間)
  • 朝起きてすぐ
  • 食後

この3つのタイミングがポイントです。

就寝前
就寝中は唾液の分泌量が少なくなるため、お口の中で細菌が繁殖しやすい状態。
つまり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。就寝前に口の中を清潔にし細菌を減らす事はとても良い事です。

朝起きてすぐ
夜眠っている間に口腔内で増えた細菌を洗い流したいため磨きます。
ですが、磨いてまたすぐ朝食を食べて再度歯磨きというのも忙しい朝から大変だという方も多いと思います。
前日の夜にしっかり歯を磨いている場合は歯垢(しこう)や食べカスも少ないでしょうし、朝起きてすぐはさっと軽く磨いてスッキリさせる程度にしたり、そんな時間もないわ!という事ならブクブクうがいをして対応しましょう。

食後
食べ物のカスなどを取り除き食事で汚れた歯をきれいにするために食後は歯を磨きましょう。
食べかすが口腔内の細菌により分解されると、時間が経つほど除去しにくい状態になります。
ネバネバした歯垢になってしまうと容易に除去できません。
またお口の中は食後30分〜60分で酸性に傾き歯の表面が溶かされやすい状態に。できればその前に磨きましょう。

しかし朝、昼、晩と毎食後きっちり磨けるかというと、生活環境や職場環境により難しいかもしれません。そんな時でも、うがいをするとか、それも難しければ食後にお水かお茶を飲んですっきりさせるなど、状況に応じて対策をとってもらうと良いと思います。

③磨き方

加古川の歯医者・歯科 歯科衛生士

正しい磨き方については患者様によってお口の中の環境も様々ですし、機会があれば歯科医院で直接歯科医師や歯科衛生士からその方に適した磨き方を指導してもらうと良いと思います。
基本的な磨き方は、まず一本ずつ、力をいれずに丁寧に。歯ブラシを横方向に大きく動かして2、3本ずつまとめて磨いてはいけません。

細かく!一本ずつ!!です。

歯と歯の間や歯の根元(歯茎との境目)はブラシの先やヒール部分(ブラシの後ろ側)を磨きたい部分に当てて振るわせたりしながら磨いてみて下さい。

歯と歯の隙間が気になる場合は歯間ブラシの使用も有効です。
また、フロスを使いこなせる方は是非使って下さい。フロスは歯と歯の隙間がすごく狭い場合でも歯周組織に負担をかけずにおそうじできる優れた清掃道具です。
使い方が難しいのが難点ですが、是非トライしてみて下さい。
使い方がわからない時は私たちに聞いて下さいね。

加古川の歯医者・歯科 洗面台の歯ブラシとタオル

ざっと「正しい歯磨き」についてご説明させていただきました。
当たり前に私たちは毎日繰り返し歯を磨いているわけですが、改めてブラッシングを見つめ直してみると改善すべき点みつかりましたか。

繰り返しますが、毎回少し気を付ける事が積み重なって大きな変化を生み出すのが歯磨きです。
しかし、その「少し変える」がクセもので、歯磨きにはがあります。自己流なやり方で毎日数回磨いているわけだから、自然といつもの様に手を動かしてしまうもの。少し変えるためには工夫が必要です。
いつも通りの歯磨きの前に気になるところだけ、普段とは違う角度から磨いておくなどして、いつもの歯磨きに飲み込まれないように自分で気を付けてみて下さい。

歯磨きに今更もう遅いはありません。
今まで気を付けてケアされてこられた方も、今から頑張ろうと思って下さっている方も、毎日のケアを続ける事が大事。口腔内を清潔にすることは健康で元気な生活に直結しています。「口元に自信がもてると笑顔が増える」なんてフレーズ、耳にした事おありかもしれませんが、本当にその通りだと思います。

令和2年がスタートしましたが、今年もより一層患者様のお口からはじまる健康増進にスタッフ一同協力させていただきたいと思っています。口腔に関するお悩みや不安はご遠慮なくご相談下さい。
歯磨きに関する質問もお待ちしています。

遅くなりましたが今年も一年よろしくお願い致します。

歯科衛生士 菊地