with コロナ…新しい生活スタイルにもようやく慣れ、外出時のマスクマナーはすっかり定着。マスクは多種多様なものが手に入り、TPOに合わせて付け替えたり、もはやおしゃれの一部になっていると言ってもいいほど。
もうマスクなしでは外出できない毎日ですが、マスク装着時ご自身の「口臭」が気になる事ありませんか。
どうしたら良いのだろう…とお悩みの方に参考にしていただきたくて、今日は口臭についてお話しさせていただこうと思います。
というのも、
口臭のほとんどの原因が口の中にある!
と言われています。なのでお悩みの場合はまずは歯科医院に相談いただく分野であります。
口臭の原因とは?
胃腸のトラブルが原因で口臭が強くなるというイメージを持たれている方もが多いと思いますが、実は口臭の原因のほとんどはご自分の口腔内環境に関係しています。
ニンニク料理を食べた後など、口の臭いがきつくなりますが、それは一時的なもので、食事や飲酒が原因の口臭は、時間経過とともに軽減されていきます。そのため、治療の必要はありません。
口臭のもとになるのはVSC「揮発性硫黄化合物」というガスです。
VSCには
- 「硫化水素」→ 卵が腐ったような臭い
- 「ジメルサルファイド」→ 生ゴミのような臭い
- 「メチルメルカプタン」→ 魚が腐ったような臭い
などが含まれます。
聞いただけでも臭いそうですね…そしてこのガスは舌苔、歯周病菌などをえさに産生されます。
VSC産生(口臭原因物質)の主な原因となるのは
- 舌苔
- 歯周病
- 虫歯の存在 など
つまり舌苔や歯周病、虫歯の放置に対処していけば口臭は防げる場合が多いのです。
どのように対応していくか
舌苔
口臭の原因で一番考えられるものは舌苔です。舌苔はお口の中が不潔になると増えます。ではなぜ不潔になるのでしょうか。
「十分な咀嚼(噛んで食べる)ができていないとき」
例えば病気をして入院中、流動食しか食べれない方や鼻からチューブを通して栄養を取っている方のお口の中には舌苔が増えやすいです。
歯磨きする、しない以前に食事をしっかり噛んで食べる事ができないと、食事での自浄作用が働かず舌表面のよごれが残り、結果、舌苔を増やしていきます。
「唾液分泌量が少ないとき」
唾液による自浄作用も口腔内の清潔保持には大切です。朝起きて口の中の臭いが気になりやすいのは、寝ている間は唾液分泌量が減る事も大きく関係しています。
つまり
「良く噛んで食事が出来ているかどうか!」が口臭予防の重要ポイント
です。しっかり噛んで食べると唾液分泌量も増加します。
他に舌苔の原因は、
- 口呼吸
- ストレス
などが考えられます。
歯周病
歯周病の進行はお口の中の歯周病菌を増やす事になります。この歯周病菌からも口臭の原因となるガスが発生します。
虫歯
虫歯の存在により歯垢がたまりやすくなり口腔内の清潔環境が低下して口臭の原因に。
口臭が気になる方ににお伝えしたいのは、
普段からご自身の口腔内環境を把握し、メンテナンスしていれば口臭予防できるということ。定期的に歯科で検診を受けチェックし、しっかり噛める環境づくりを心がけましょう。入れ歯の調整も噛める環境作りにはかかせません。
もちろん、ご自身によるセルフケアで口腔内の清潔を保っていただく事も重要です。綺麗に磨きましょう!
そしてこちらも是非検診を受けていだきたいです。ご自身でのブラッシングかできているかどうか、プロの目でチェックしてもらうと磨き残しを防げますよ。
お口の中を清潔にさっぱりさせて、まだしばらく続きそうなマスク生活を快適に過ごしていきたいです。
with コロナ…
みんなで力を合わせて乗り越えていきましょう。
歯科衛生士 菊地